飛行機の謎と疑問【続編】>●構想から10年かかる新型機の開発

これはジャンボジェット機に限られたことではないのだが、
新しいタイプの旅客機が営業運航を始めるまでには、約10
年の歳月が掛かると言われている。

従って航空機メーカーは数年先ではなく、少なくとも10年
以上先の航空機に対するニーズをしっかりと予想し、把握し
て機体の開発を進めなければならない。

まず最初にすることは、どのような仕様の航空機が売れるの
かという市場調査を綿密に行うことからはじまる。

項目としては、売れる航空機は何人くらいの乗客が乗れ、ど
のくらい遠くまで航行できるのか、最高速度はどれくらいで、
その運航に掛かるコストはどれくらいなのかといったものま
で、幾多の項目についてチェックする必要があるのだ。

これらの市場調査に基づいて開発の計画が立てられ、開発決
定の判断がなされるため、調査結果の重要性は言うまでもない。

新型航空機の開発が決定すると、各航空会社に向け、新型機
の全貌が公表されると同時に、航空会社からの注文の受け付
けがスタートする。

例えば、ボーイング社のジャンボジェット機の場合、当初の
開発費と制作費をカバーするには最低でも50機の機体を販
売しなければならず、「生産をして採算が取れる機数」に達
しないと判断された場合には、製造を断念することもある。

かくして無事に製造にゴーサインが出れば、アメリカ国内に
とどまらず、日本をはじめ、イギリス、イタリア、オースト
ラリア、シンガポール、韓国など、ボーイング社と提携して
いるサプライヤーと呼ばれる部品や素材のメーカーの各工場
でパーツの生産が開始される。

そうしてできあがったパーツは、アメリカのボーイング社の
工場に集められ、機体の組み立てが始まる。

そうして組み立てられた機体は約1年かけて試験飛行の他、
安全性を確認するためのさまざまな試験が行われた上、その
試験に合格したものだけが航空会社に納入されるのだ。

ジャンボジェット機のような大型機は通常、各パーツの生産
開始から航空会社に納入されるまでには約1年程の期間が掛
かり、自動車のように量産はできないが、安定的なオーダー
があればコンスタントに製造されることになる。

ボーイング社のジャンボジェット機は、あくまでも安定的な
オーダーがあっての話ではあるが、月産4機のペースで製造
できると言われている。

飛行機の謎と疑問【続編】

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