飛行機の謎と疑問【続編】>●横風は着陸時の事故原因に

航空機が離着陸する時、基本的には真正面からの向かい風で
行うのがベスト。

後方や横から機体に対して風が吹いている場合は危険をとも
なうことが多いため、離着陸をときには一旦中止してやり直
すということも少なくない。

このうち、特に問題となるのが横風(クロスウインド)。

航空機が横風によって受ける影響は、機体の重心を中心とし
た上下軸まわりの動きによるヨーイングと、機体の前後軸ま
わりの動きによるローリングの二つがある。

それぞれ機首が左右に振られる偏揺(かたゆれ)、主翼が左右
に傾く縦揺れの原因となる上、これが同時に起こるため、機
体のコントロールが困難となり、危険度が増す結果となる。

これが、巡航中や離陸時であれば回避などの対応も比較的容
易なのだが、着陸時となると一変、事態は深刻なものとなる。

航空機が下降してきたところに横からの強風となれば、進路
が大幅に流され、高確率で脚の損傷や主翼の接地事故などが
起こり、主翼の燃料タンクから流出した燃料で大火災が発生
する可能性がある。

そんな危険度の高い横風に対してジャンボジェット機がとる
着陸方法は「蟹の横ばい」と呼ばれる方法。

横風が強いときの着陸アプローチ方法は大きく分けて2パタ
ーンある。

風上に機首を向けた斜めの姿勢で、水平に接地する「クラブ
方式」と、機体を風上側に傾け、最初に風上側の主車輪を接
地させ、続いて風下側の車輪を接地させる「ウィング・ロウ
方式」。

この「クラブ方式」の「クラブ」だが、英語で書くと「CR
AB」、つまり「蟹」という意味になる。

航空機が滑走路に向かうときに、機体が斜めになったままに
なる動きが、「蟹の横ばい」に見えるものから名付けられた
もの。

この蟹のようなスタイルは、風の強い日などに空港で飛行機
を眺めていれば、結構な確率で目にすることがあり、通常で
はあり得ない着陸姿勢に最初は驚くかもしれない。

飛行機の謎と疑問【続編】

トップページ
●航空機内で携帯電話を使うと
●飛行機のエンジンがエアコン?
●補助エンジンは隠れた英雄!?
●旅客機が上昇できる限界高度
●離陸と着陸のどっちが危険?
●コックピットが狭い本当の理由
●旅客機の出発時刻はどの時点
●全面禁煙の機内での喫煙事情
●航空機の心臓部の点検・整備
●燃料価格の高騰は死活問題
●こんな変わった物も運べます
●上空で膨張すると大変!?
●飛行中にドアが開かない理由
●パイロットが体験する錯覚
●コックピットの窓の構造
●旅客機は客船のマネをしてる?
●胴体に付いている突起物は?
●着陸をやり直す直接の原因は?
●温かい機内食が出てくる仕組み
●雷雲がもたらす空のショーとは
●翼が斜め後方に伸びている理由
●シュミレーターのお値段は?
●パイロットと宇宙放射線の関係
●パイロット専用トイレ?
●国際線のフライトで肥満に!?
●幻の客室乗務員とは!?
●空にあいた大きな穴とは?
●セキュリティチェックの光と影
●主脚にかかる凄まじい衝撃
●航空機史上最大の事故とは?
●航空機が突然山や地面に衝突
●国内線ジャンボジェットの末路
●安全のしおりを読まない方へ
●上空で「酸素マスク」は命綱
●匠の技が生きるリベット打ち
●金属疲労を心配するパイロット
●ペットと飛行機に乗る方法
●整備士が家に帰れない理由
●一等航空整備士の絶大な権限
●トイレの近い人は要注意の項目
●翼が折れないような設計思考
●エコタイヤで足元の安全確保
●コクピットが二階になった理由
●いわゆる究極のフライトとは?
●コックピットの時計は何時?
●客室乗務員の本当の仕事は?
●莫大な空気を欲するエンジン
●24時間体制の過酷な職場とは?
●管制官の絶大な権力の源は何?
●今さら聞けないエコノミークラス症候群予防法
●飛行機の部品点数はどのくらい?
●航空機のクリーング作業は大変!?
●整備士になるために必要な能力は?
●飛行ルートが毎日変わる理由とは?
●高度計の数値はアテにならない!?
●空の道を外れて起こった大惨事
●巨大な主翼に隠された秘密
●エンジン全停止の原因とは?
●横風は着陸時の事故原因に
●整備士は空港一タフな職業
●整備士に求められる資質とは?
●旅客機が自力でバックできない理由とは?
●空の交通ルールは船と同じ?
●美人の客室乗務員が多いのは?
●構想から10年かかる新型機の開発
●旅客機の寿命は何年くらい?
●機体にはプラスチックが多用!?
●航空性中耳炎には要注意!?
●パイロットの養成には3億円掛かる!?
●免税店で値引き交渉できる!?
●轟音の中で会話ができる秘密

その他

リンク募集中