飛行機の謎と疑問【続編】>●高度計の数値はアテにならない!?

飛行中の航空機を操縦しているパイロットが、常に監視して
いる計器のひとつに、「高度計」がある。

文字通り飛行中の航空機の高度を示す機器なのだが、この高
度計が示している高度値は、地表もしくは海面から旅客機の
いる場所までを正確に示したものではない。

そもそも、そのような計測は不可能であり、高速で航行して
いる航空機の高度など実測することはできないのだ。

それでは、どうやって高度を計測しているのかといえば、高
度が高くなるに従って気圧が低くなる原理を利用した「気圧
高度計」が一般的に使われている。

気圧は海面で1気圧(1013ヘクトパスカル)だが、高度
が9m上昇するごとに約1ヘクトパスカルずつ下がっていく
ことが知られている。

そのため、航空機の機体側面にある「静圧口」と呼ばれる小
さな穴で外気圧を感知し、その情報をもとに高度を計算して
コックピット内の計器上に示す仕組みとなっている。

そのため、気圧高度計による高度はあくまで「仮想高度」と
いうことになり、さらに気圧は大気の状態や海面温度の変化
によって変わりやすく、この高度には誤差が常に発生してい
るのだ。

例を挙げると、高度計では「39000フィート」を示して
いても、実際には「38000フィート」上空を飛行してい
る場合もある。

ここで心配になるのが、高度計に誤差が生じているのであれ
ば、周辺を飛行している他の航空機とのニアミスや衝突の危
険性があるのではないかと思われるが、その心配はなく、周
辺を飛行している旅客機のパイロットも、すべて同じ基準に
基づいた気圧高度計をみているから。

基本的には、高高度(2万9000フィート=約8800m
以上)を飛行しているすべての旅客機は、気圧高度計の基準
を「1気圧」に設定しておくことがルールとなっている。

このようにしておけば、どの旅客機も同じ誤差を保ちながら
飛行していることとなり、周辺にあるすべての航空機が同じ
気圧高度計を見ていることと同じで、お互いが接近しすぎな
いよう、適正な距離と高度を保つことができるのだ。

航空機の安全な飛行間隔は定められていて、高度においては
水平方向へ5マイル(約9.26km)、垂直方向に200
0フィート(約610m)開けることになっている。

それとは別に、「電波高度計」と呼ばれる、機体から発した
電波が地表にあたって跳ね返ってくるまでの時間を測定する
装置があり、これは低空(2500フィート=約760m以
下)で極めて正確な高度を示すため、「絶対高度計}とも呼
ばれ、航空機が離着陸する際に使われている。

飛行機の謎と疑問【続編】

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