飛行機の謎と疑問【続編】>●24時間体制の過酷な職場とは?

過酷な職場環境を指して使われる言葉にいわゆる「3K」と
いう言葉がある。

「汚い、きつい、危険」の頭文字をを取って3つのKで3K
なのだが、航空整備士の仕事もこの3Kの代表のような過酷
な労働環境の中で行なわれている。

「3K」の第1である「汚い」は、航空機の部品の中に使わ
れている多くの油圧部品の油のため、バルブをにねったり、
ボルトを締めたりゆるめたりしているうちに、手が油まみれ
になる。

手袋をはめて作業をすることもあるが、細かい作業が要求さ
れる場面では素手での作業も多く、手や腕が日常的に汚れる
原因となっている。

しかし、汚れることを気にしていたのでは仕事にはならず、
「汚れるのが当たり前」となっているのだ。

「3K」の第2である「きつい」は、肉体的なきつさを指し、
屋外の作業にも関わらず、雨の日も強風の日も、雪の日や猛
暑の中でも基本的に作業が休みとなることはない。

その上、昼夜の区別もなく、緊急性のある整備に関してはそ
れこそ徹夜での整備が求められ、特に最終便から始発便まで
の間に行なう整備などは、真冬の凍てつく真夜中でも作業を
続けなければならない。

「3K」の第3である「危険」は、旅客機の外装を整備する
際に使用する高い作業台の上での仕事。

時間との勝負でもある航空機の整備は、いちいち足場などを
組んでいる時間などはなく、移動可能な作業台を機体に近付
けて行なう訳だが、作業台を不用意に機体にぶつけないよう
少し機体から離れた場所に設置しなければならない。

このため、整備士は高所にある作業台から身を乗り出すよう
にして機体の整備をしなければならず、足元が不安定な状況
下での作業を強いられることもしばしば。

翼にある燃料タンクの整備はさらに過酷で、ジャンボジェッ
ト機(ボーイング747)の主翼には、左右それぞれに25
個のアクセスドア(点検口)が付いていて、その大きさは、
40cmX25cmの楕円形。

この大きさは、人が通れるだけの最低限の大きさしかなく、
この狭い点検口から翼の内部に入り、燃料タンクの点検作業
を行なう。

燃料タンクである翼内は非常に狭い上、燃料から発せられる
有害なガスが充満しているため、新鮮な外気を送り込むホー
スの付いたマスクと、防塵メガネを着用し、ライトで各部を
照らしながらの点検となる。

このような昼夜を問わない過酷な点検整備作業によって航空
機の安全が保たれていることを思えば、整備士の方には本当
に「感謝の気持」の一言しかない。

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