飛行機の謎と疑問【続編】>●莫大な空気を欲するエンジン

航空機の心臓部と言えるものが、エンジンであるが、飛行機によ
く乗る人でも、正確にその構造を知っている人は少ないと聞く。

もっとも、エンジンの構造を知らなくても飛行機には乗れるし、
何の問題もないのだが、ジャンボジェット機の主翼にぶら下がっ
ているエンジンの構造を知れば、空の旅がもっと興味深いものに
なるかもしれない。

大型ジェット機に現在使用されているエンジンは「ターボファン
・エンジン」と呼ばれ、1960年頃に開発されたものだ。

特徴は、その名の通りファンを高速で回転させて、燃料に空気を
送り込むというところ。

ボーイング「777−300」のエンジンはジャンボジェット機
のエンジンよりも大きく、ファンの直径が2.8m、エンジン全
体の直径は3.8mもある巨大なもの。

ファンの構造は、扇風機の羽のようなブレードが中央の軸を取り
巻くように、十数段に渡って重なり、さながら五重の塔のような
作りとなっている。

この幾重にも重なった羽が秒速450m程の高速で回転しながら、
周囲の空気を吸い込んでいるのだ。

内部に吸い込まれた空気は圧縮機で圧縮され、約500度℃まで
温度が上昇させられたあと、燃焼室に送り込まれた上、噴射され
た燃料と混ぜ合わさって点火される。

燃料に点火されると、燃焼室の温度は1600〜2000度℃と
いう非常に高温となるため、耐熱性の高いニッケルを主原料とし
た耐熱合金で燃焼室はつくられている。

意外なことに、圧縮機から送られる空気のうち、70〜80%程
は燃焼に使われることなく、燃焼室の周囲に回され、燃焼室を冷
やす役割をしているという。

あれだけの高温部分が時には10時間以上に渡り運転され続ける
訳だから、冷却にも特段の配慮と大量の空気が必要になるという
訳である。

飛行機の謎と疑問【続編】

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