飛行機の謎と疑問【続編】>●翼が折れないような設計思考

航空機のパーツの中でも、極めて負担が大きいパーツがある。

そのパーツは、飛行機の胴体部分から伸びる、大きな翼。

翼には、離陸する際に主翼に巨大な揚力が働き、重力が上か
ら下へ働く上、着陸の際には、重力に加えて、着陸時の大き
な衝撃も加わる。

そのため、上側には縮みに強い材料、下側には伸びに強い材
料を加えたアルミ合金を使用し、構造面でも相反するふたつ
の力に耐えられるよう設計されている。

そのため、主翼はジャンボジェット機の中でも、最も金属疲
労の激しいパーツといわれ、主翼の点検・整備は機体整備の
中でも、もっとも時間をかけ、入念に行われているのだ。

構造検査が主翼の点検項目のメインとなり、外板の塗装のハ
ガレや傷を見つけたり、フラップやスポイラーなどの補助翼
の機能や傷を点検することが大切。

しかし、それ以上に大切なのが、翼の金属疲労度をチェック
することで、このチェックには人手も時間も多くかけるよう
になっている。

最近の大型民間航空機は、構造に傷や異常が発生しても、定
められた荷重に耐えられるような設計(損傷許容範囲)が採
用されているため、すぐに機能を失ってしまったり、墜落な
どの事故につながることはない。

損傷許容設計思考に基づいている部位については、傷や損傷
の早期発見、早期修理、さらには金属疲労が出る前に補修や
整備をしている。

また、損傷許容設計を適用していない部位については、あら
かじめ使用寿命を決めておき、傷や損傷がなくても、時間が
くれば定期的に新品部品と交換することで、金属疲労による
亀裂が事故につながることを防止している。

飛行機の謎と疑問【続編】

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