飛行機の謎と疑問【続編】>●金属疲労を心配するパイロット

ジャンボジェット機が2400メートル以上の高度を飛行する
際は、機内の気温や酸素濃度を保つために、エンジン内でつく
られる高温の空気(ブリードエア)を常に機内に送り続ける必
要がある。

ただ、送り込むだけでは機体が風船のように膨らむ一方のため、
胴体後部にあるバルブから空気を吐き出し、機内の空気量を調
整する必要がある。

この原理により、航空機内の空気は4〜7分ほどで入れ替わる
と同時に、機内の気圧が高度2400メートル相当にコントロ
ールされるのだ。

離陸前に0だった気圧が、飛行中には2400メートル相当ま
で下がるため、ブリードエアによって与圧された機体には、離
着陸のたびに0〜6トンの以上の力で機体が膨らまされている。

このような状態が繰り返されると、機体が次第に劣化を起こし
「金属疲労」によって、機体の外板が外れ、事故に至ったケー
スも少なくはなかった。

そこで現在では、この機体にかかる力と回数を計算した上、
12万回以上の膨張を繰り返しても、「金属疲労」を起こさな
いよう、外板の素材と構造を強化した設計に改められ、航空機
の安全性を向上させている。

その結果、12万回程のフライトでは「金属疲労」のことを、
パイロットが心配する必要もなく、乗客である皆さんも心配す
る必要がなくなったのだ。

飛行機の謎と疑問【続編】

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