飛行機の謎と疑問【続編】>●翼が斜め後方に伸びている理由

大型ジェット機の美しさの象徴ともいえるあの大きな翼、斜め
後ろに伸びた大きな翼は、迫力とともに、大型旅客機の造形美
を際立たせるものといえる。

しかし、あの大きな翼の外観は、なにも美しさを追求して生ま
れたものではなく、巨大な飛行機の機体を宙に浮かせ、なおか
つ安定した飛行ができるように追求していった結果、あのよう
な美しい形となったのだ。

それでは、小型機などは胴体に対して垂直に翼が取り付けられ
ているのに、なぜ旅客機の翼は後ろ向きに伸びているのだろうか。

一般的なジェット機の主翼は、胴体に対して20〜25度の角
度で斜め後ろに向かって伸びている。

その理由は、飛行機が音速に近い速度で飛行すると、翼の周辺
に「衝撃波」が生まれ、この衝撃波が強い抵抗となり、安定し
た飛行ができなくなるためなのだ。

「衝撃波」とは、音速に近い速度で機体が飛行する際に、機体
から生じるたくさんの音波が重なり合ってつくる、圧力の高い
空気層のことを指す。

この「衝撃波」は、翼による揚力の発生を妨げるため、その
結果浮力が得られにくくなることによって、最終的には機体
が失速状態に陥ることになる。

衝撃波は胴体に対して垂直な気流で最も起こりやすいため、
翼を斜め後ろ、もしくは斜め前に伸ばすことにより、その発生
を遅らせるようにしているのだ。

斜め後ろに伸びる翼のことを、「後退翼」と呼び、ジェット
旅客機に多く採用されている。

これに対して、斜め前に伸びる翼を「前進翼」と呼び、高速
飛行中にすばやく姿勢や向きを変えられるという利点があり、
戦闘機などに多く採用されている。

飛行機の謎と疑問【続編】

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