飛行機の謎と疑問【続編】>●パイロットが体験する錯覚

航空機を操縦するパイロットは、常に無意識のうちに錯覚と闘
っているという。

それではその錯覚の正体とはなんだろう?

雲の上を巡航していると、目印となるものが何もないため、目
に飛び込んでくる数少ない視覚情報に惑わされやすく、雲の連
なる場所を飛行しているときに、雲の尾根部分を水平線と錯覚
して飛行してしまうことがある。

これは当たり前の話ではあるが、雲が水平線と平行に連なって
いるとは限らず、その「雲のじゅうたん」が陸や海のように見
え、雲の尾根と平行に飛ぼうとして、飛行機の姿勢を崩してし
まうことがある。

また、雲の中を飛行中に、真上から太陽の光が差してくると、
それを天だと思い込んでしまい、飛行機の姿勢を崩してしまう
ことも。

高高度の雲中では、太陽の光は必ずしも真上から差し込んでく
るとは限らないのだ。

さらに夜間航行中に、洋上にある船などの光を、星と間違えて
しまうこともあり、こうなれば正に天地がひっくり返った状態
になってしまう。

そのため、パイロットは常に自分の感覚だけではなく、計器類
や無線標識などの外部情報をチェックし、自分が正しく航空機
を操縦できているのかを、確認している。

こうした錯覚や思い込みは、空腹時や疲労時に起こりやすく、
パイロットとして旅客機を運航するには、心身共に健康でなけ
ればならない。

飛行機の謎と疑問【続編】

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