飛行機の謎と疑問【続編】>●コックピットが狭い本当の理由

ニワトリを閉じ込めておく籠という意味を持つ「コックピット」
その語源を聞くだけでは、旅客機の操縦席はとても狭いのでは
ないかと思われるが、実際に狭いのだ。

ジャンボジェット機の場合、前方に機長と副操縦士が座る座席
が2つあり、手元には操縦桿、足元には方向舵のペダルがあり、
これらで旅客機の姿勢をコントロールする。

2つの座席の間には、「スラストレバー」と呼ばれるエンジン
出力を調整するレバーがあり、このレバーを動かすことによっ
て機体のスピードや上昇率、下降率の調整をするのだ。

コックピットを初めて見た人が一様に驚くことのひとつに、
その計器類の多さがある。

2人の操縦席の周りに、50種類以上の計器類が所狭しと並ん
でいる光景は、見る者を圧倒する程。

こんな狭い場所にたくさんの計器類やスイッチを詰め込むと、
誤操作の原因になるのではないかと心配する向きもあるが、
逆に手の届かない位置にスイッチ類がある方が問題なのだ。

それというのは、航空機の操縦中に不測の事態が起こり、そ
れに対応するためのスイッチが、座席を離れて操作しなけれ
ばならない場所にあったら・・・。

離着陸中にそのような事態になれば、それこそ一大事、そう
ならないためにも、座席に座ったまま、全てのスイッチが操
作できるように、狭い場所に計器やスイッチは密集している
のだ。

さらに、国際線のフライトなどで長時間旅客機を操縦する場
合も、交代で休憩(仮眠)をとるとき以外は、むやみに席を
立つことも許されない。

食事も、客室の食事のようにトレイの上に乗ったものではな
く、深さ5センチほどの箱に詰められたものを、操縦席に座
ったまま、ひざの上に乗せて食べる。

絶景を独り占めできる最高の座席ではあるが、仕事ともなれ
ばパイロットの勤務条件は緊張の連続で、過酷な仕事と言え
るだろう。

飛行機の謎と疑問【続編】

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